
万年筆にはペン先はもちろんの事いろいろな金属が使われています。外装に関しても金属素材の選択でいろんな表現が可能です。素材で最も多用されるのは真鍮です。真鍮は一番に加工がしやすい特徴があります。一般的には真鍮の上に塗装する事が多いのですが、最近は真鍮素材そのものを売りにした万年筆がたくさん出ています。昔からある金属軸の王道は銀軸です。銀はやはり時間と共に酸化して見た目が変化する良さがあります。黒く酸化したのも味がありますしピカピカに光らせたのも本当に綺麗です。銀の表面に金鍍金を施した仕上げをバーメイルと呼びます。今回の画像がバーメイルのモンブラン ソリテール万年筆です。通常の金鍍金よりもバーメイルは黄金色に輝きますので非常に高級感が出ます。時間が経つと下地の銀の酸化により黒ずみが出ますが銀同様磨くと元通りの輝きが戻ります。最近は見ることが少なくなったバーメイルをまた採用してくれるメーカーがあると良いなぁと期待してしまいます。